避けた方が良いフィットネスクラブの見分け方はありますか?
ネットの口コミを見ていると色々参考にはなるのですが、客観的な判断がつかなくなってきます。
私のような初心者でも見分ける方法があれば教えてほしいです。
クラブ選びのポイントはいくつかありますが、その中でも明らかに避けた方が良い選び方は存在します。
一念発起して通いだしたクラブがハズレの場合、選び直すのは時間もお金もかかるため大変です。
入会してみないと分からないポイントがあるのは確かですが、事前に予測できることもたくさんあります。
20年以上に渡りフィットネスクラブに関わり続けているフラッシュパパがそのポイントを説明します。
皆さんがクラブに通う目的を説明します
まずは皆さんがフィットネスクラブに通う目的を説明します。
例外なく以下の4つのどれかに当てはまります。
- 体重・体脂肪を落したい
- 体力・筋肉を増やしたい
- 体調・痛みを改善したい
- 運動・生活を楽しみたい
お腹をへこませたいというのは『落したい』に含まれるし、ヒマだから通ってみたというのは『楽しみたい』に分けることが出来ます。
つまり目的が達成できない要因があるクラブは避けてください。
具体的に説明します。
行ってはいけないフィットネスクラブ4つのポイント
入会前に判断がつくポイントは以下の4点です。
- 通うのに時間がかかる
- 入会後の継続縛り期間が長い
- 混んでいてマシンやプールが使えない
- 常連さんが牛耳っている
全てあらかじめリサーチすることによって判断ができます。
通うのに時間がかかる
痩せるにしても体力づくりにしても運動を継続することが前提です。
いくら良いクラブでも通うのに1時間もかかるようであれば続けることはまず無理です。職場の帰り途中にあるのなら良いですが事情がない限り避けてください。
では、どれくらいだと良いのか?
ズバリ20分以内です
もし30分かかるようだと往復で1時間。週に3日通うとすれば一年間で624時間も費やすことになります。
それって時間もったいなくないですか?
フィットネスクラブに入会している人は半径3㎞圏内から通う人が大半です。逆に言えばそれより遠いと残らないという事です。
3㎞までであれば自転車でも車でも20分はかからないですね。
- 一緒に通う友達に合わせて少し遠いところに入会する。多少不便でも仲間がいないと続けられない。
毎回友達と時間を合わせていると通う頻度は落ちませんか?このパターンを何百人も見てきましたが続かない典型例です。
友達と一緒の方が心強いのは分かりますが1人でも通える場所を優先すべきです。そうでないと友達が挫折した時にあなたまで一緒に挫折してしまいます。
- クラブ近辺の町が好きでよくショッピングに来るから多少遠くても優先したい
町に遊びに出るのと運動のために時間を作るのは全く目的が違います。遊ぶために町へ行くことはあってもついでにクラブに通う事はないでしょう。
- 大好きなインストラクターのレッスンを受けたいから週に一回1時間かけて通う。
『楽しむ』という目的が明確でメリットがデメリットを上回っているパターンです。
ただしフィットネスクラブに慣れている人の選び方なのであまり参考にはなりませんね。
継続縛りの期間が長い
フィットネスクラブでは入会金や初月月会費を無料にする代わりに最低継続期間を設けていることがあります。
たまたま目当てのクラブがそのようなキャンペーンをやっていれば問題ないのですが、金額に釣られて遠方のクラブを選ぶようなことはしないでください。
- 入会金と初月会費を無料にする代わりに6ヶ月は必ず続けてもらう
- レンタルオプション等も含め初期2カ月の料金を完全無料にする代わりに8カ月間は継続する
事情により途中解約する場合は最初に無料サービスを受けた料金を支払えばOKです。
上手く利用すればお得に始めることが出来るので悪い訳ではないのですが特典に釣られて入会すると後悔することがあります。
特に半年以上の継続であれば避けた方が良いです。先のことなど誰も分からないからです。
2020年は新型コロナウィルスの蔓延によりこの問題で失敗した人が多かったです。ほとんどのクラブでは良心的に対応してくれましたがトラブルに発展することもありました。
混んでいてマシンやプールが使えない
気合を入れて入会してみたものの思うように動けなくてストレスがたまるのはよくあることです。
事前に以下の事を確認しておけば避けることが出来ます。見学か体験利用をしてみましょう。
ジムの広さに対して筋トレマシンやウォーキングマシンの数が少なすぎる。一見ゆとりがあって快適そうでも運動できなければ意味がありません。
それぞれクラブ規模が違うので適正数を示すのは難しいのですがジム空間がスカスカのところは要注意です。
レーンが3コース以下しかないプールは要注意です。
水泳メインで通いたい場合は満足に泳ぐことが出来ない可能性があります。一つのレーンに3名以上いればどうしても窮屈になってしまうのでレーンは多い方が良いです。
ただし水中ウォーキングがメインの人は気にしなくても良いです。多少混んでいても十分に動くことが出来るからです。
常連さんが牛耳っている
どこのクラブにも毎日のように通っている常連さんがいます。
それ自体は良い事なのですが、人は自分に都合がよくなるようにルールを合わせてほしいと思うのが普通です。
問題はクラブ側が常連さんの意見を鵜呑みにして、その目線で店舗づくりを行っている事です。結果的に初心者が近づきがたいクラブになっています。
事前に判断出来る事としては以下のようになります。
- スタッフが運動指導ではなく世間話ばかりしている
- プールの水中ウォーキングレーンでおしゃべりしながら横2列になっているのをスタッフが黙認している
- スタジオやプールレッスンの参加希望が多いのに入場待ち管理や整理券対応をしていない。
気にしなくても良い問題
気になったとしても以下のような問題はそれほど重要ではありません。
格付け会社のランキング・評価
フィットネスクラブ運営企業は大手格付け会社により毎年ランクキングされています。
しかし全くと言っていいほど入会決定の参考になりません。
しっかりした調査に基づいた信用のできるデータにもかかわらずです。
【ランキングの付け方】
数十社のフィットネスクラブ会員一万人以上の満足度を調査。
評価項目は以下の9つ。
- 入会手続き
- プランの豊富さ
- コストパフォーマンス
- 施設の清潔度
- 施設の充実度
- インストラクター
- スタッフ
- 適切なスタッフ数
- 通いやすさ
- フィットネスクラブは立地や店舗規模により運営が同じ企業でも、店舗が違えば全く違うクラブになる。フランチャイズ飲食店のような統一性はない。企業別のランキングは無理がある。
- 大手フィットネスクラブは価格競争に巻き込まれているためサービスの合理化が進んでいる。受けられるサービスにランキングをつけられるほどの差はない。
ネットの口コミ評価がイマイチ
参考にはなりますが、大きな問題も小さな問題も同列で扱われることがあります。ご自身の目的に影響するかどうかで判断しましょう。
また、個人的な感情なのか客観的な意見なのかを冷静に判断してください。
- 以前からいる会員が過去と現在を比べている
一番多いコメントは常連会員が『昔の方が良かった』というものです。スタッフの質が下がった、レッスンの担当インストラクターが変わってつまらなくなったなどです。
不快にさせてしまったのは良くないですが、様々な指標を使って運営クラブはサービス内容を日々改善しています。
変化があった時にそれまでを気に入っていた人たちは必ず抵抗します。
しかしその他大勢の会員にとっては良い施策であるとクラブは考えています。
- 特定のミスに対してのクレーム拡散
クレームを出している人に対しては同情します。
しかしそれは個人の問題であって他の人にとって入会決定の参考にはなりません。
ネットに上がっているだけで大きなマイナスイメージになりますがご自身の目的達成とはほとんど関係ありません。損得で考えるべきです。
入会前に事前確認する2つの方法
事前に確認する方法は以下の2点です。
これ以上は必要ありません。最低どちらか一つは行いましょう。
- クラブ見学をさせてもらう
- 体験利用をする
クラブにより違いますがあらかじめ予約が必要な場合が多いです。電話かHPの問合せフォームから申込んでおきましょう。どちらもスタッフが案内してくれます。
面倒くさく感じるかもしれませんが絶対にやっておくべきです。
まとめです
- 目的を達成できないクラブが選んではいけないクラブである。
- 目的を阻害するポイントは4つ。シンプルに考える。
- 気にしなくても良いネットの話題に惑わされるな!
- 事前確認する方法はクラブ見学と体験利用の2通り。
以上、避けるべきフィットネスクラブの見分け方でした!
正直、継続縛りに関してはかなりトラブルが多いです。途中解約に至る理由があるのは分かるのですが中には難癖をつけて逃げようとする人もいます。
クラブ側もスタートのハードルを低くするための善意のキャンペーンとして行っています。
しかしいくら魅力的でも一旦立ち止まり冷静に判断してみましょう。